うのみにするな

 前回のエントリーで、患者さんはよくなっていないといいながらも本当はよくなっているケースを紹介しましたが、素人さんは自分の思っていることしかいわないのでそれはかまわないのです。

 専門家の雑誌を読んでいると「患者さんの言葉一つ一つに耳を傾けて」とよく書いてあるのですが、確かにそれは必要なことなのですけど私は必ずしも真実だけを話しているとは限らないので「うのみにするな」と言い続けています。

 それをどのように真実と結びつけていくかが、診察能力の一つとなるわけです。