2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

伝統鍼灸学会から帰宅しました

今、第38回日本伝統鍼灸学会福岡大会から帰宅したところです。台風の影響はなかったものの、今日の方が大雨で帰宅が大変でしたね。 毎年勉強になる学術大会なので個人的には楽しみに積極的に参加してきたのですけど、今回は漢方鍼医会として伝統鍼灸学会への…

台風でやきもき

明日から博多で開催される伝統鍼灸学会へ参加することになっているのですけど、台風の接近で昨日から天気予報に一喜一憂です。 とりあえず近畿地方への直撃はなさそうですし新幹線も動くでしょうから、参加できるだろうと一安心ですけど。それから博多の夜を…

トイレのドアは、どこでもドア?

来院されたことのある方はおわかりでしょうし、「鍼灸院見学ツアー」からも様子は分かっていただけるのですが、「にき鍼灸院」のトイレは洋式と和式の二つが用意されているだけでなく待合室と治療室のどちらからでも入れるようになっています。 二回目の来院…

昨日の建具の修理

昨日の午後に治療室と待合室のドアを自動的に閉まるように建具の修理をしてもらったのですけど、新しいユニットに取り替えてもらっても力が弱すぎてドアが最後まで閉まりません。 建具屋さんもメーカーに問い合わせたりと色々してくれたのですが、今までのユ…

ぎっくり腰の治療

ぎっくり腰の患者さんは、それこそ年間ではどれくらい来院されているのか見当も着かないほどの数になります。その逆のこともありますけど診断は左がしまって細く右が開いているという脉状だけでもできるくらいです。もちろん症状だけで鑑別できるケースがほ…

電子カルテの威力!?

先日インターネットで読んだ記事では、お医者さんのわずか9%だけが転勤先にも電子カルテが必須と答えていたそうで、逆に7%は電子カルテのない職場を希望していました。70%強はどちらでもという感じで、まだまだ過渡期であるようです。 「にき鍼灸院」では八…

四十九難で劇的に回復した患者さん

夏前から来院されている背部や特に上肢で服がこすれるだけでも強い違和感が発生する患者さんなのですけど、症状は十五年くらい前から持続しているとのことです。 痛みも伴っていた初期では七十五難の肺虚肝実証や脾虚肝実証などで治療をし、痛みは取れたので…

せっかく急いで戻ってきたのに

患者さんへ運動不足を指摘するだけでは説得力がないので自らもスポーツをしていることは以前にも書いたのですけど、うちの子供はまだ小さいので仕事が終わってから夜にじっくりというわけには行きません。 それで昼休みにスポーツプラザへ出かけていたのです…

昨日の亀裂骨折の患者さん

昨日に来院された腸骨が亀裂骨折していた女子高生ですけど、昨夜は予言通り久しぶりに熟睡できたとのことです。 まだ自発痛は残るものの程度も軽くなっており、手足がものすごく冷えていたものが暖かくなって気持ちいいとのことでした。可哀想に親にはかなり…

他の患者さんには聞かれたくない問診

プライバシーに深く関わったり病状が深刻だったり、他の患者さんには聞かれたくない問診や会話というものもあります。 昨日に電話であらかじめ概略は伝えておいてもらった午前中の患者さんなのですけど、カーテンで仕切ったベッド空間では了解はされているも…

骨折の脉

両方の寸口が強いと、これは骨折の脉です。診断率100%の絶対的に自信のある脉状です。 年間に10例くらいは亀裂骨折を知らずに来院される患者さんがおられるのですけど、今日の新患さんも女子高生なのですが三週間前にあぐらの姿勢になった時からの腰の激痛が…

更年期障害の患者さん

更年期障害の治療で一番難しいのは、いつ頃に集中して治療をするかということです。 その患者さんごとに症状も状態も違うのですが、やっかいなことにどれくらいの期間に渡って偏重が続くのかが予測できません。 初期状態の頃から定期的に治療をしていても、…

あぁ原稿が

昨日の午後に集中して再編集をしていた「脉診の実際1」の原稿なのですけど、子供たちが戻ってくるまでに90%は仕上げられて朝には全て見直しもできました。 鍼灸院へやってきてファイルが正常に保存されていることも確認し、午前中は急ぎのメールの方を仕事を…

子守がなくても、やっぱり仕事

先ほどのエントリーでは水曜日は午前中のみの診療だと書きましたけど、午後はどうしているかといえばほとんどは子守です。我が子のことですから当然であり、奥さん孝行の意味でもありますね。 ところが、幼稚園の友達同士で出かけるので「今日の午後はフリー…

小児鍼が連続で

水曜日は午前中のみの診療なので患者さん側にとっては余裕が足りないという印象なのか小児鍼の来院は少ないのが通常です。 しかし、気温の変化が激しく胃腸風邪の子供が多いようで、今日の午前中は連続での来院でした。そういえば、うちの一番下の子供も昨夜…

やっぱり歯は大切

このブログ「臨床雑感あれこれ」が始まって間もなくに、前歯が折れていて歯医者で抜歯してもらってから借歯を装着してすぐビデオ撮影を続行したことを書いてあります。記事はアーカイブから読めます。 おかげさまで先週に正式なブリッジを装着してもらえて治…

四十九難で治療した時の呼び名は?

四十九難ありきでの治療を研修していた時に、「営気の手法をするのだから五臓のいずれかが実になっているということなので実証で呼称するの?」と疑問が投げかけられました。 私は春から追試しているのですけど、カルテには「脾虚証」とか「腎虚証」などと記…

昨日の指導者研修会

滋賀漢方鍼医会では17:00までの例会後に、出来る限りその後一時間半程度の指導者研修会も行っています。 文字通り新たな指導者育成のために実技指導のリーダーを若手や初心者に任せて経験を積んでもらっているのですけど、例会の中では冒険で取り上げにくい…

新患さんが集中して

「にき鍼灸院」では一度も来院されたことのない方のみを新患さんとして扱っているのですけど、今日の午後には五人連続での新患さんでタイムテーブルが守れるように診察をコンパクトにすることに必死でした。 新患さんは昨日も書いたように話をしっかり聞いて…

患者さんの訴えは、どこまで聞く?

患者さんへ問診をする時、特に初診では話をしっかり聞いてあげねばなりません。病院ではまともに問診されず、人間不信になっている患者さんも多いものです。 ところが患者さんの訴えは必ずしも正しいとは限りません。大げさな患者さん、遠慮して他の愁訴は申…

オーストラリアで夏期研開催!?

ちょっと先走って記事を書いてしまいますけど、漢方鍼医会の二十周年は第二十回夏期研と同時だと思っていたなら夏期研が一階だけスキップしている年がありまして、つまり今年が第十七回夏期研でしたけど漢方鍼医会としては十八年目になります。 それで第二十…

揉みすぎて炎症を起こした患者さん

年に数例は来院されるのですが、「ちょっと痛みがあるから」と安易に家庭用マッサージ器で揉んで気持ちがいいからと長時間やり続けていたなら、ひどい痛みになってしまったという患者さんです。 これは自分で炎症を引き起こしてしまったのであり、発生してし…

頭内共鳴

頭鳴とは耳管炎のことであり、文字通り中耳に貫通してくる耳管が炎症を起こしているものです。 症状としてはお釜をかぶったような感じとなり平衡感覚がおかしいとか、どこからか音が聞こえてきたりします。素人さんが耳鳴りと訴えられているのは、実は80%以…

四十九難を用いる一つの目安

概ねは井穴か栄火穴になると思われますけど、陰経へ営気の手法を行うことにより邪を除外するという治療法の四十九難であり、ピタリと来た時にはたった一本で驚くほど脉状も全身も変化してくれます。 ところが、どのようなケースが四十九難で治療できるのかの…

初めての運動会だったのに

五歳の長女が通う幼稚園での運動会が予定されていたのですけど、自分の行事よりもずっと天気予報が気になっていたのに大雨で中止になってしまいました。 我が家の子供では初めての運動会でしたからお父さんも感染してあげねばと、色々と考えて土曜日ですけど…

手術後に首の痛みの残る患者さん

舌癌の手前の状態で、舌の右四分の一くらいを切除する手術を受けた患者さんです。転移はなく、リンパ節の切除はしていないらしいです。傷口は回復しているとのことであり、顎やその周囲に痛みの後遺症が残ると説明は聞いていたとのことです。 ところが、痛み…

今日はこちらが眠い

先日は爆睡を通り越すほど眠る患者さんが時々おられることを書きましたけど、今日はこちらの方が夕方は眠くて何度も椅子に座ったなら知らない間に瞬間的に寝ていました。 「この症状のためには運動を」と患者さんに申し渡そうとしても治療側が運動不足では説…

点字の電子手帳

これだけパソコンが発達した現代ですから、点字も専用エディタを使ってデータ化されており、さらには小さなピンが上下することにより点字として読めるピンディスプレイという機器もあります。 つまり、パソコン上では音声で読み上げてくれて触読する時にはピ…

腰痛と風邪の患者さん

以前に腰痛から股関節痛にもなって動けない状態となり、仕方なく実家に帰省してきて家族に引率されて来院した患者さんです。 今回は一週間前から風邪をひいて咳き込んでいるうちに腰痛が発生し、股関節も痛み始めてきたので以前のようになっては大変と大阪の…

とても眠たい患者さん

「にき鍼灸院」では、本治法と標治法の間に半時間ほどそのまま寝て休憩してもらっています。これはあちこちの古典に経絡は一日に五十周すると記されていますから、経絡が一周するには概ね半時間程度必要だという計算からです。 この半時間で患者さん自らの自…