最後の最後には

 私も小学生の子供がいる親ですから気持ちが痛いほど伝わってくるのですけど、とても珍しい心臓病で息子さんの余命が後どれくらいなのかわからないという話をされた患者さんがおられました。

 その息子さんにも幼稚園くらいの子供がいるということで、お嫁さんの忙しさと精神状況も気になるところではありますけど、やはり自分の子供が親より先に旅立ってしまうのを見送らねばならないというのは、胸が締め付けられます。

 命だけは誰にも等しいものであり、東西にかかわらず医術も最後の最後はどうしようもないことがあるのであって、時間のむなしさを感じてしまいます。せめて治療に来られている患者さんの体調だけで元、改めて思った次第です。