今度は右肘の骨折

 左手首の激痛が実は亀裂骨折だったという話の続きで、午後に来院された女性は約一ヶ月前に地域清掃の奉仕作業に出ていて帰りに鉄板の上で転倒してしまい、右肘と背中を思い切り強打してから調子が悪いということです。

 後頸部から背部も常に重たく気持ち悪いのですけど、なんといっても右上肢がしびれと痛みでまともに使えず、炊事を娘さんに手伝ってはもらっているものの毎日のことなので十分にできず、これが困っているということです。もちろん仕事は休業中です。

 まず背部の強いこりを緩めてから最後に右肘をもう一度診察し直すと、疑ってかかっていたのではありますけど亀裂骨折を深い部分で発見です。亀裂骨折を放置しておいたのでは、いくらリハビリだと運動療法をしても治るはずがありませんよね。本当は接骨院の領域なのですけど、診断できていた例に遭遇したことがありません。加えて深い部分ですから、瀉法鍼がなければ私でも手の出しようがない症例ですね。