平補平瀉は気が抜けている

 昨日にナソは衛気の手法の方がよくムノは平補平瀉の方がいいと一度は書いたのですけど、それでも水分が表面に浮いてきてしまうのが納得できず自分の身体で実験してみました。

 すると、平補平瀉の場合は当たり前ですけど気がそれなりに抜けてしまうのであり、それで背筋や腹部が大きく一気に緩むのだと納得できました。気が抜けるのと身体が緩むのはどっちが副産物なのかよくわかりませんけど、とにかく用い方をわかっていれば相当な武器になることを改めて確認しました。

 気が抜けるといっても直後に締め直してやればいいだけの話で、瀉法鍼で強引に血を動かしたなら気も抜けるのでローラー鍼で締め直すのと同じことをすればいいわけです。

追記

 ナソ・ムノへも平補平瀉の応用を試し始めたときには、腹部の緩み方が大きいのでムノは平補平瀉の方が効果が高いだろうとしばらく追試をしました。けれど気が抜ける副作用の方が悪影響が強く、すぐ方針転換しました。