会長講演を読み返して

 4月の本部で行われた会長講演「雨期での治療」は、古い時代の中国の歴史や地理的な解説がおもしろくて二度聞いたのですけど、では具体的治療としては何だという点がなかったので「そんなものか」程度に思っていました。

 5月には私も時邪を応用した治療について発表しているのですけど、もう一人の先生が季節によって自動的に使える経穴は割り出されてくるので有地量のかなりがこれでできてしまうようなことをいわれていたので、そこで記憶が混乱してしまったようなところもありました。

 今朝に学会誌で会長講演を読んでいると、梅雨が発生するのは軽度や風の関連だけでなく水資源とも関わっていること、農作物は当然ながら気候に適したものというか作付けできるものになるので生活そのものが左右されることなど、季節の区切り型が様々な条件で作られてきた経過があり季節に対する治療ももっと柔軟に取り組むべきだろうという、素晴らしい内容だったことがやっとわかりました。