承漿を重いって使ってみて

 「春分の日」が過ぎたということで、六気では「二の季」に入りましたから担当する経絡は心経と小腸経になります。

 ということで、一連の診察を終えたならまず最初に探る井穴は、心経の承漿と小腸経の少沢です。「初の気」と比較してみましたが、一日間があったので見事に変化しているようでした。

 そして時邪だけで治療が成立しそうなものも見受けられたので、思い切って承漿へ営気の手法を施したところ、やはり菽法を含めて三点セットがきれいに整います。うーん、漢方鍼医会創立の頃に少しはやった一本押しでは井穴へ用いるという話でしたけど、あの先生たちはこんな変化を知っていたのだろうか?