第47回伝統鍼灸学会から帰宅してきました

 第47回日本伝統鍼灸学会から帰宅してきました。東京は雨模様だったのですけど、例のごとく傘はなしで乗り切ってきました。

 今回は会頭先生が「易」に詳しいということで、古代中国思想が気の集合体であり人体もその一つの表れであるという講演が多くありました。これについては何ら批判をするつもりはなく、実際にその通りだと思います。ただ、臨床家は治療法を求めているのでありその実技についてビデオ発表という新たな携帯はあったものの、もっと実技発表を多く取り入れてもらいたいと思っています。

 古典の読み方や歴史から埋もれてしまっている偉大な先生についての講演も多く、これは素直に共感しました。でもでも、メディアは鍼灸ブームとか波が押し寄せているといいながらも、実際の治療室は患者であふれかえっているわけではありません。期待はされていても敷居を踏み越えてこられない苦しんでいる人のために、武闘派かどうかは別として今一歩のアプローチが何かを探さねばならないと思いました。