脉状から判断
左右の寸口が強いと骨折の脉状であると何度か書いてきましたが、夕方の新患さんはその脉状だったのですけど遠くから打診しても響きがないといいます。
しかし、患部は明らかに腫れており触診すると強く内部へ響きがあるとのことであり、問診していると昨年の夏に同じ箇所に痛みがあってこの時には一ヶ月も寝起きが大変で、当初は自発痛も相当に苦しかったとのことです。
ということは、亀裂骨折が完全に治癒していなかったところへ衝撃が加わり、また少し亀裂が走ったのでしょう。近くから打診すると、確かに響きがありました。
この場合には、脉診がなければ本質を見抜くことはなかなかできなかったでしょうね。