私に将来はそのような言葉が言えるものか

 そして、「丸尾鍼灸院で修行をさせて頂いたのに今はこのような治療体系になってしまいました、申し訳ありません」と、散々に臨床を見てもらってからなのですが師匠へ謝罪を。

 「いや、卒業をしていった人たちは都を目指せばいいんだ」、たったその一言で師匠の大きさを改めて感じて、感動もするのでありました。

 都を目指す、つまり鍼灸の頂点へ向かって駆け上る努力さえしていれば同じ治療のやり方を守らなくていいといわれています。うちの助手たちはほとんどが滋賀漢方鍼医会へそのまま残っていますから、同じ治療体系を守らなければならない雰囲気なのですけど、私に将来はそのような言葉が言えるものか・・・。