奔豚気の説明は困難なのですが

 午前中に来院された患者さんなのですけど、電話では「急に自律神経失調症になってしまい」ということでしたが、脉診するとすぐ奔豚気とわかる脉状でした。

 奔豚気を説明するのはとても困難なので「詳しくはパンフレットを読んでほしい」と毎回伝えてはいるものの、それでも診断されたものと間違いないかという不安が患者さんにはあります。

 豚という動物はとても小心者なので、豚小屋の中でパーンという大きな手拍子が突然になったならパニックを起こしてそれぞれに走り出してしまう、そんな状態が身体内部で発生しているようなものと表現するのですけど、「まさにその通りです」と感心されていました。昔の人は、うまく表現したものです。