オープン例会の準備(その1)

 次の日曜日には「にき鍼灸院」を会場に、滋賀漢方鍼医会主催によるオープン例会が開催されます。漢方鍼医会は地方にいくつかの組織と、最初に立ち上がった本部とは名乗っては以内のですけどいつの間にか本部と呼ぶようになっていた本部から構成されるのですが、上下や親子関係ではなく全てが対等の関係ということで地方組織の枠組みを取り払ってしまい相互交流できる例会も行ってみようという試みで、既に単独としても三回目の開催となります。

 それまでは大阪漢方鍼医会との合同例会という形で始まったものなのですけど、単独開催ならば「普段の例会ではできないことを」ということで治療室を会場に公共施設では行えない知熱灸や刺絡などを中心に実技のみで構成してきました。今回もそのスタイルは変わりません。

 今回の目玉は抜鍼のタイミングであり、浮沈・遅数に着目した選経・選穴と抜鍼のタイミングが合わせられれば菽法にバッチリの脉状が完成するというものです。そこで私は二木式ていしんを普段の臨床で用いていますけど、森本式ていしんを使っている人の方が多いでしょうからその違いがどれくらいなのかの検証を始めています。

 まだ半日のみですけど、感触としてはそれほどの違いはないようです。強いていえば太い分だけ二木式ていしんの方が短時間になりますけど、森本式ていしんだと握り方がまちまちになるので例会の実技ではタイミングが合わしづらいかも知れません。