もし刺激治療しかできなかったなら?

 先週から激烈な腰椎ヘルニアと背部痛の治療をしているのですが、どちらも自発痛が解消し普通の日常生活へ戻れているのでほっとしているところです。

 どちらの患者さんも「暖めれば痛みが楽になるから」と、熱いお風呂を我慢するくらいに入浴されていて、自分で炎症をひどくしていたという典型的な素人療法の間違いがありました。

 今回の二つはあまりに痛みがひどすぎて自発痛を沈静化させるだけでも数日かかったというものでしたが、もし刺激治療しかできなかったならどんな対処をしているのだろう?と、ふと考えてしまいました。

 「あまりに痛みがひどすぎるので病院へ行ってください」と、お断りしてしまうのでしょうか?脉診など独自の診察技術がなければ、そうしているかもしれませんね。うーん、それでは当たり障りのない慰安のような治療しかできないことになってしまうので、仕事があまり面白くないだろうと私はすぐ発想をしてしまいます。

 仕事のことを面白いか面白くないかという視点で評価するのは間違っているのでしょうけど、「やりがい」という言葉に置き換えれば理解してもらえると思います。医療の世界へ身を投じるなら、最前線の技術で手応えあるやりがいのある仕事をしたいのです。