それは座骨神経痛とは違う!?

 もう一つ診察・診断での、「これはないだろう」という話です。

 主訴としては右股関節の痛みなのですけど、大腿部前面と側面の痛みも悪化しているといいます。それなのに接骨院では座骨神経痛と説明されたといいますから、怒りがこみ上げて頭から湯気が出てきました。

 「座骨神経というのは太ももの後ろ側にある神経なのだから前が痛いときには違うんですよ」と説明し、どういう診察をされたのかを聞くと膝の曲げ伸ばしをしたなら股関節が痛いということなので座骨神経痛だと言われたというのです。そんな診察、高校生に三日間教えただけでもできるような幼稚なものであり、回復するはずがありません。これが世間での実態だと思うと、情けなくて仕方ありません。

 そのときにたまたま同じ時間帯でお医者さんが治療に来ていたのですけど、話をずっと聞いていて苦笑いされていました。というよりも、医者の立場からは接骨院がやっている程度のことは把握している感じでもありました。